2012年7月29日日曜日

背中

歌舞伎町の猫 - Kabukicho
iPhone 4S

路地を覗くと背中が見えた。
あわてて撮ったけど、すぐに曲がって消えてしまった。

いつもね、思うよ。
ああ、行かないで!! と。
でもね、
それと同時に、そうか、行くのか、とも思うんだ。

さよなら。
元気で。
そして、またね。









2012年7月26日木曜日

路地の奥

歌舞伎町の猫 - Kabukicho
iPhone 4S

僕の、もっともよく訪ねる路地。
繰り返し、撮ってきた場所。

このところ、めっきり猫たちの姿が減った。
この日も、ここでは会えないのかも、と諦めムード。
だけど、帰りがけ、これが最後、と立ち寄ったら、彼女の姿があった。
ようやく、見かけた。

距離的には遠い。でも、踏み込むと邪魔してしまう。
数枚撮り、手をおき、小さく、さよならを言って身を剥がした。

元気でいてくれてありがとう。
また来るね。








2012年7月25日水曜日

キャベツと

歌舞伎町の猫 - Kabukicho
iPhone 4S

ここで、同じ場所で。
前は、大根といっしょに撮ったことあるよね、キミ。

あのころはいつも2匹一緒だった。
いまも、元気でいるのかな、もう1匹の子...。





2012年7月23日月曜日

出陣

歌舞伎町の猫 - Kabukicho
iPhone 4S

右見て、左見て。
さぁ、行くぞ!...っと思ったらやっぱり待った...。

臆病なくらいがちょうどいい。
大丈夫。それでいて十分、したたかなんだから。




2012年7月22日日曜日

歌舞伎町の猫 - Kabukicho
iPhone 4S

朝。路地にいたら、奥の入り口から飛ぶようにしてこの子が来た。
水たまりを越え、立ち止まり、右手の、細いすき間に入ろうか、躊躇し...。
しゃがみこんだところに陽がさした。
細い路地に、陽の光が落ちてきた。

ああ、こんなこともあるんだな、と思いながら数枚撮った。
そのすぐあと、この子はビルのすき間に飛び込んだ。





2012年7月21日土曜日

原点

歌舞伎町の猫 - Kabukicho
iPhone 4S

僕はもうずいぶん前からここを撮りたいと思っている。
この街に棲む猫たちを撮りたいと、思っているんだ。

僕はそれを続けていく。








2012年7月17日火曜日

混沌

歌舞伎町の猫 - Kabukicho
iPhone 4S

ここが特別、というわけではないけれど、
上から見下ろすと、改めてゴミの多さに驚かされる。
傘なんて、何本あるんだろう。

路地はどこもこんなもの。
もっとひどいものもたくさん見た。
ここには書けないものも。

だけど、嫌いじゃない。いやむしろその逆か。心が躍る。
配管の伸びゆく様の面白いこと、美しいこと。
そして、そこに猫がいる、から。



2012年7月16日月曜日

僕の担当じゃありません

歌舞伎町の猫 - Kabukicho
iPhone 4S

ぐにゃぐにゃ、ごちゃごちゃ。
でも、僕、知りません。僕の担当じゃないもの。
これって、ただそうなってるだけだよ。
ときどき、あたたかいのもあるよ。
これがせかいでしょ?

2012年7月14日土曜日

巡回2

歌舞伎町の猫 - Kabukicho
iPhone 4S

同じ朝。前のカットからの続き。
朝の巡回にしばらくついてった。

やあ、大変だw。
まさに、一筋縄ではいかない。
人を避け、また人を避け...。警戒しながらのジグザグ運行...。
度重なるルート変更にさすがに辟易したのか、
しまいには通りをいくのを諦め、
細い細いビルのすき間に消えていったよ。

きっと毎日、これを繰り返してるんだね。
お疲れさま。
また会おう。




2012年7月13日金曜日

巡回

歌舞伎町の猫 - Kabukicho
iPhone 4S

ボスな子。巡回。朝のお勤め。
おっ、と思って待ち構えてたら一瞬迷ったあと
大きく迂回された。

見て、この迷惑そうな顔w。
ごめんよ!
お勤めご苦労w!



2012年7月11日水曜日

佇む

歌舞伎町の猫 - Kabukicho
iPhone 4S

同じタイトルが多い。でもしかたがない、これが印象だから。

これは「東京猫物語」に載せた画とは別の朝。でも同じ子。
遠目にみつけて、近づいても、その場を動かなかった。
朝の街に佇んでいる、そんな感じだった。

何を思っていたのだろう。
鳩かカラスを気にしてたのか、
行き交う青い清掃車の群れを、見るとはなしに眺めてたのか。
それともただ脈略もなくそこに釘付けられて、
まだ涼しさの残る朝の空気を感じていたのだろうか...。







2012年7月10日火曜日

そんなに痩せてたっけ...

歌舞伎町の猫 - Kabukicho
iPhone 4S

夜の公園。
この子と、しばらくいた。
いつも、高いとこにいたり、ぴゅーっと逃げたり。
こんなに近づかせてくれたこと、なかったけれど、
あらためて一緒にいて、驚いた。
きみ、そんなに痩せてたっけ...。

最後は、夜の路地に消えていった。
また、こんな時間を過ごせると、嬉しいよ。




2012年7月9日月曜日

気になる

歌舞伎町の猫 - Kabukicho
iPhone 4S

ちょっと怖い。
でもちょっと気になる。
でもちょっと怖い.
でもちょっと...w。

2012年7月7日土曜日

渇きを癒す

歌舞伎町の猫 - Kabukicho
iPhone 4S

とある路地の奥の奥、
足を踏み入れる者もいない街の片隅で。

しばらく見惚れる。




2012年7月3日火曜日

上へ、上へ

歌舞伎町の猫 - Kabukicho
iPhone 4S

はっと目が合った。
気付いたら、身をひるがえして上って消えた。

上へ、上へ。
なんて速いんだろう...。





2012年7月1日日曜日

佇む

歌舞伎町の猫 - Kabukicho
iPhone 4S

街を歩くのが辛い。
歩いて歩いて、棒のようになった足の先から
重たい思いが上ってくる。

ここには、もっといたんだ。
ぜんぜん、こんなじゃなかった。
ぜんぜん、こんなじゃなかった。

いいこと、なのかもしれない。
きっと、いいことなのだろうと、思う。

それでも、彼らの姿を見たい。探してしまう。
ほら、あのひさしの上はどうだった?あのすき間は?
あの看板の裏はどうだろう、あの角を曲がればいるんじゃないか...。

そんな思いに、突き動かされる。
諦めきれずに、歩き続ける。

最後は必ず、ここに来る。