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街を歩くのが辛い。
歩いて歩いて、棒のようになった足の先から
重たい思いが上ってくる。
ここには、もっといたんだ。
ぜんぜん、こんなじゃなかった。
ぜんぜん、こんなじゃなかった。
いいこと、なのかもしれない。
きっと、いいことなのだろうと、思う。
それでも、彼らの姿を見たい。探してしまう。
ほら、あのひさしの上はどうだった?あのすき間は?
あの看板の裏はどうだろう、あの角を曲がればいるんじゃないか...。
そんな思いに、突き動かされる。
諦めきれずに、歩き続ける。
最後は必ず、ここに来る。
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